通称名:ラ・カンパネラ la Campanella
正式名:『パガニーニによる大練習曲』第3番 嬰ト短調
作曲者:パガニーニ(編曲者:リスト)
作曲年:1851 (正確には編曲年)
楽譜:http://erato.uvt.nl/files/imglnks/usimg/e/e8/IMSLP29890-PMLP02569-SIBLEY1802.6641.17301.8314-39087009888654.pdf
有名度はまあまあですね。(リストの中では最も有名度が高いと思いますが…)このオススメシリーズでは初めてのピアノ曲で、作曲はかのリストです。
ピアノっていうのは非常に音が多く、一人で10音出すことが可能です。
弦楽器は基本2音
管弦楽器は基本1音
なのでその音の多さが分かってもらえると思います。
ただピアノは長い音を出すのが苦手なのです、構造上。バイオリンなら弓をずーっと弾き続ければいいし管弦楽器なら息を吹き続ければいいわけですが、ピアノはほっとくと音が小さくなってしまうので、長い音で後半部分にアクセントを出すのが難しいのですね。
そのため、私はピアノの真髄は「速弾き」と「和音」にあると思っています。
この曲はその2つのどちらとも兼ね備えた名曲です。
クラシックのピアノ曲の作曲家として有名なのはやはりショパン、次点でモーツアルトでしょうか。リストは三番目か四番目といったところでしょうかね。この曲はリスト作曲の中でひときわ輝く曲だと思います。
リストは自身もピアニストで、しかも歴史上もっともうまかったと言われています。そのため彼の作る曲は超難曲が多いです。
そしてこの曲、ラ・カンパネラですが実は編曲であり元々はパガニーニ作のバイオリン協奏曲です。しかしピアノ曲にすることで抜群の名曲となりました。
ラ・カンパネラは『鐘』を意味するイタリア語で、楽曲の中で何度も(特に最初)登場する最高音のレ♯のことを表しています。
是非聞いていただきたい。私のベスト5に入る好きな曲です。
辻井伸行による演奏↓
超速カンパネラ↓
フジコ・ヘミングによる演奏↓
私ずっと愚かしくも辻井伸行をバカにしていたんですね。
「目が見えないだけでチヤホヤされやがって」と。しかし何曲か聞いていくうちに彼が本当の実力者であることが分かり、衝撃を受けました。特にこのカンパネラに関しては圧巻の一言です。。。
フジコ・ヘミング(一番下)は世界的に有名なラ・カンパネラの演奏者ですね。本人も大好きなようで相思相愛です。「壊れたラ・カンパネラ」の通り、テンポを揺らしてあえて超絶技巧を目立なくしています。
でも一番好きなのはAndreWattsなんです。
youtubeでは全く検索上位に上がってないので、有名ではないのかしら??でもカンパネラ好きなら是非聞いていただきたい。