通称名:ボレロ (Bolero)
正式名:ボレロ
作曲者:ラヴェル (Ravel)
作曲年:1928
楽譜:http://imslp.eu/download.php?file=files/imglnks/euimg/3/32/IMSLP29749-PMLP03667-Bolero_2.pdf
ラヴェルが生み出した最高のバレエ曲「ボレロ」です。
これを4番目に持ってきたのには理由がありまして、これもカノンと同じような手法を用いているのです。それは「同じメロディーの繰り返し」です。カノンは「輪唱」でしたが、それを上回るシンプルさですね。メロディーをただただ繰り返すだけです。でも、いい曲なのです。まさにこれぞオーケストラの真髄!という感じがします。
これを作曲したラヴェルは、普通もっと華やかでロマンチックな曲を作る人なのですが後年の研究でこのボレロを作った時に脳の障害にかかっていたと推測されています。その脳の障害によってメロディラインを描くことが難しくなっていたのです。しかし、その脳の障害によって単一のメロディーを繰り返すというアイディアが浮かびこの曲を創りだしたと言われています。
この曲は初心者でも弾くことができます。でも、物足りないでしょう。この曲はオーケストラでやるからこそ素晴らしい曲なのです。聞いてもらえば分かると思います。
Andre Rieuによる演奏↓
Daniel Barenboimによる演奏↓
ウィーン・フィルによる演奏↓
ボレロは
ドーーシドレドシラ、ドッドラドー、シドラソミファソー、ファミレミファソラソー、ラシラソファミレミレドー、ミファレーソー、レードシラシドレドシードシラドシラファー ファファファ ラドラシソ ファッファファファ ラ ドラシソ レッレドレー レドレー レドレー ファ ラファソミレッレドレー レドレー ミファソー ファミレド
を別の楽器で繰り返すだけ、ただそれだけの曲なのです!
しかし、ほとんどの部分が一つの楽器のソロで構成されているのでオーケストラの実力がないと全然いい音が鳴りません。ゆえにオーケストラ泣かせの曲でもあります。さらに、テンポによって大きくその曲調が変化するので指揮者によっても全然違う曲に聞こえたりします。
上にあげたウィーン・フィルの演奏はかなり遅めですね。
実はこの曲にはストーリーがありまして
とある酒場で一人の踊り子が、舞台で足慣らしをしている。やがて興が乗ってきて、振りが大きくなってくる。最初はそっぽを向いていた客たちも、次第に踊りに目を向け、最後には一緒に踊り出す。
どうです?聞いているうちにあなたも踊りたくなって来ませんか?
0 件のコメント:
コメントを投稿